準防火地域では窓にシャッターがつき、
カーテンはレースだけで十分なのか?
とご相談をいただきます。
暗くなればシャッターがあるので、
カーテンは要らないのでしょうか?
レースカーテンだけで十分と考え、
カーテンレールも1本で済ませる、
そういう方が増えているそうです。
ところが実際に暮らし始めてみると、
カーテンは多様な生活シーンに合わせて、
使い分ける必要があると気付きます。
目隠しできればいいというものではなく、
四季折々の自然環境に向き合ったり、
お部屋の見栄えを良くしてくれる、
多機能な一面を持っています。
朝日が昇って起きなきゃならないのに、
シャッターで部屋が真っ暗なら、
寝坊してしまう危険性があります。
西日が眩しくて夏は暑いからと、
シャッターを閉めていては、
風も入らず蒸し風呂状態です。
秋になれば夜風が涼しい季節になり、
レースとカーテンをうまく併用して、
風を室内に取り入れて過ごします。
高気密住宅だから冬は暖かいはず、
そう考えてレースだけで過ごすと、
夜は意外と部屋が寒いと感じます。
いくら暖房しても部屋が寒い理由は、
暖房熱が冷たい窓ガラスから、
どんどん逃げているからです。
ペラペラのレースでは断熱性能は低く、
冬は厚地のカーテンを併用して、
熱流出を防ぐ必要があります。
これらは実際に生活体験しないと、
実感できない問題でもあります。
レースだけで十分と言い切った人も、
結局厚地カーテンを追加しています。
それでもまだ納得できない方は、
せめてカーテンレールをダブルにして、
将来いつでもドレープを追加できるよう、
準備しておくのが賢明です。
カーテンは機能面だけの役割だけでなく、
インテリアとしての装飾性もあります。
家具類とのコーディネートを考えると、
レースでは物足りないとわかるでしょう。
カーテンのある暮らしを自覚しないと、
ピンと来ない話かもしれませんが、
失敗しないカーテン購入の知識として、
ぜひ覚えておいてください。
カーテン選びに関するご質問や、
ご相談があればお気軽にどうぞ!